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生きている音楽 Musizue Vivante
#ジャン・エティエンヌ・マリー #音楽之友社 #生きている音楽 #Musique #本 #社会/民族・風習 こちらは中古品です。 汚れや角スレ、シミ、日焼けあります。 手軽に読めたらいいかな〜という方におすすめの商品です。 個人管理商品のため中身までしっかり検品できていない可能性もあります。シールや書き込みなどあるかもしれません。事前にお問い合わせください。 購入後は対応致しかねます。 ※長崎県内引き取り可能です。割引も。 ※他掲載商品と同梱歓迎です(^^)多少のお値引きも… ※発送は簡易包装です。 ※可能なものはネコポスにて、段ボール使用時は再利用段ボールを使用したいと思います。 ※ノンクレームノンリターンでよろしくお願い致します。

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  • 2.00

    サドの意味が感じない

    Amazon カスタマー

    その時代の背景がわかった後は 特に感じたことはない

  • 3.00

    好き好きですね〜、、。

    鬼太郎

    クイルスとは、羽根ペンのことのようです。主役はマルキドサドです。最晩年に精神病院にいた頃が舞台です。大筋は事実に基づくのでしょうけど、映画にするために相当に脚色されてるのでしょう。破茶滅茶なサド侯爵です。ただ、語られてるサド侯爵のイメージと違い拷問好のようなことはなく、かつての宇野皓一郎さんの10倍書きまくるという感じの作家です。内容は「四畳半麩の下張り」のような小説を書きまくるのです。世間は喜びますが、官憲は取り締まろうとします。最後は精神病院に入れて、ペンを取り上げます。それでも創作欲は止まリマセン。最期は狂気の終結が訪れます。なんだかな〜。

  • 5.00

    やはりフィリップ・カウフマンは外さない

    おおやけ

    実際のサドは太った男だとどこかで読んだ記憶がありますが、ジェフリー・ラッシュはこういう役が合いますね。サドの小説がキツ過ぎて読めなかった自分としては、こんなに売れてたのが衝撃でした。(史実なら)当時の民衆がどれだけカトリックの教義に窮屈さを感じていたかを思い知らされます。ケイト・ウィンスレットもホアキン・フェニックスも美しく、二人のシーンはまさにロマンス映画。対して、凡ての良識を否定し、彼らを巻き込みながら表現の自由に殉教するサド。まるでセルバンテスのドン・キホーテのような構図だなと思いました。余談ですが、冷酷な監視役のマイケル・ケインは昔、女装癖のある殺人鬼?みたいな役をやっていた記憶があります。

  • 5.00

    ホアキン・フェニックスの魅力。

    堀内

    精神病棟でスキャンダラスな執筆を重ねた晩年のマルキ・ド・サド侯爵をフィリップ・カウフマン監督が描いた作品。小間使いを介して猥雑な文学を世に広めたサド侯爵の執念と狂気。ホアキン・フェニックス演じる神父の信仰と欲望…抑圧から派生するほの暗い頽廃美と静かな激情の有様に心酔。ヒロインのケイト・ウィンスレットも美しかったけれども、ホアキン・フェニックスの聖職者として葛藤して悶える姿とラストに惹きつけられ、魅了させられる。青みがかった映像も醜悪な場面も悲劇の連鎖を伴って芸術的な悪夢に変わる…。

  • 4.00

    変態しますよ

    おう

    まさに変態による変態のための変態の映画だった。監督は存在の耐えららない軽さも素晴らしい。

  • 5.00

    ボカシがどうにもこうにも

    ペドロ

    サド侯爵の晩年を描いた本作。エロいシーンやグロいシーンもちょちょっとありますが、箸休め程度です。それ目当てで観てもあてが外れるかと思います。公爵の狂気の本能の行く果てにあるもの、それを見たいがためにグイグイ物語に引き込まれます。侯爵自身のテンションの上がり方と物語の盛り上がり方のシンクロ。見ているこっちもテンションが上がる。興ざめするのは緊張感あふれるシーンでのぼかし挿入。ジェフリーの熱演を台無しにしてる。テンションが一気に下がる。ブルーレイ化の際には完全版としてリリースを希望いたします。

  • 4.00

    サド侯爵の執筆への執念を描いた怪作

    free lunch

    シャラントン精神病院に入れられてからのマルキ・ド・サドを扱った作品。英語版Wikipediaを見る限りでは、ある程度史実に基づいているようです。もちろん子供に見せられるような映画ではありませんが、エログロシーンは予想よりずっと少ない印象です。クイルズ(羽ペン)というタイトルから考えても、サド侯爵の執筆への執念がテーマなのでしょう。 マルキ・ド・サドの、ジェフリー・ラッシュやコラール博士のマイケル・ケインは好演というより怪演と言いたいくらい迫力を感じましたし、小間使い・マドレーヌのケイト・ウィンスレット、クルミエ神父のホアキン・フェニックスも素晴らしい演技でした。脇役やセットも良く、映画の出来をしては申し分ないと思います。 ただ、サド侯爵が書こうとした内容が内容だけに、命懸け?で書こうとする執念に共感できないところがあり、マドレーヌや周囲の患者などがサド侯爵の作品に強く惹かれる様子なのも多少違和感がありました。感動したり、共感したりできるような作品ではないと思いますが、出来は良いし、それなりに面白く見ることができると思います。

  • 5.00

    サドなのに

    山野歌倫

    全くノーマークだった作品でしたがレビューが良かったので観てみました。とても濃密なドラマでした。かのサド公爵が純愛!彼は二人を愛していたんですね。真っ白な肌のケイトのヌードも美しい。そのラブシーンのなんとも切ないこと。各俳優陣の演技も素晴らしい。物語にどっぷり浸かることができました。素晴らしい!

  • 5.00

    えらいこっちゃ!

    vadim

    子供のころからマルキ・ド・サドという名前は猥雑で禁断の世界につながっていると思って、詳しくは知らないまま来てしまいましたが、フランス革命も、ギロチンで公開処刑された多くの貴族という人間たちも、マルキ・ド・サドという人間も、全部事実なわけですから、こういう現実があったということを曖昧なうわさよりも、視覚に訴えるこの映画は重要と思います。日本は、内戦は戦国時代とかいろいろありましたが、人民によるフランスみたいな革命、は、なかったのではないか、と思います。あまりにもひどい支配階級であったため、このフランスのような陰惨かつ血みどろの革命が起こったのも致し方ない面もあったのかもしれませんが、やはり、当時の人々の精神に多大に影響する出来事であったことでしょう。そのような時代にサドという人物、作家が生まれました。人間の営みの中でセックスや性欲、性癖は、恥ずかしいこと、あんまりさらけ出すべきでないこと、として、文学、視覚芸術といった分野でも、最も遅れ・・・というか、自由には表現できない分野であると思いますが、たとえば殺人はいけないことだけど、人間がやってしまう営みのひとつ、として、文学にも視覚芸術にも描かれています。同様に、性にまつわる人間のさまざまな営みも、まったく描いていはいけない、といったら、人間を描くにあたって偽善的な態度になってしまうでしょう。が、あまりにもさまざまにサドのように描くなら、それも、たぶん受け取る人々に影響を及ぼすことでしょう。だけど、サド氏はどんなに迫害されようとも、己が価値を置く性的快感を表現し続けよう、と頑張りました。そして、その過激な作品は、とても過酷な、精神的に平静を保つのが時には難しくなるような厳しい精神病院の環境において、従業員が精神のバランスを保つ、一つのよりどころだったのです。やっぱり日々の仕事があまりにも大変なので、そのくらい刺激的な娯楽があって、やっと気持ちがなんか、まぎれたのでしょう。さて、そこに、コラール博士という、体罰とか拷問で精神病者を従わせる精神科医がやってきます。現代では精神病患者の人権は考慮されてるから、こんなことはできないとは思いますが、どうしても、世話をする人が大変な場合、現代では薬を使ったり・・・とかも、あると思うのですが、この1800年前後では、まだ、そう言った薬も少ないでしょうし、患者本人以外の力で患者をねじ伏せる、という意味では、発想は現代と似た部分があるのではないかなー、と思います。また、アッベ神父?という人も、神の愛で精神病患者にも接しようとしているのに、サドが大暴れしたり、コラール博士がまたいろいろ主張し行動をするので、もう、何が何だか分からなくなり、自分の中にあったサド的部分を開放してしまったりするのです。要するに、ここに出てくる人たちは、コラール博士が悪役で・・・という風に一見見えますが、どの人も、その人の立場では致し方なかった、と言えるんじゃないかなー、と思いました。こんな、スキャンダラスなテーマに取り組んだ役者さんたち、全員、本当にすごいなー、と思います。コラール博士を演じたマイケル・ケインは、この映画の前、ヒューマニズムに満ちたドクターを演じたサイダー・ハウス・ルールでオスカーを受賞し、その次が、この、イメージ正反対の役です。さすがというか、すごいというか・・・神父のホアキン・フェニックスは、この映画の前、グラディエーターで、すごく嫌な悪役です。それが、今回は純で、混乱してしまう、神父の役、でした。これまた、すごいです。イメージの定着を恐れるのでしょうか。それにしても、どんな目に会うと予想できても、まったく自分の主義をひっこめることなく、裸にされてつながれても、表現を続けようとするサドは、やっぱりすごい人物であったとは、言えます。みんな、自分の性的な気持ちなんて、お茶を濁してごまかしたりするのに、こんな純粋な感性を持って生まれてしまって、大変だったことでしょう。サドが亡くなってからは、もう、新しい作品は書かれないし、治療すべきサドもいないわけですから、病院維持のためにサドの残した作品を、出版しているコラール博士は皮肉ですが、ありうることだな、とも思います。映画ですが、精神病患者のコーラスが、ハーモニーがあまりにも上手で感心しました・・・とにかく、実戦しようがしまいが、人間の欲望の中に、あきれるほどの性欲、変態、残酷、刺激を欲しがる気持ちは、あるんだなー、と思います。

  • 5.00

    ホアキンが堪らんのです!

    カマンベールチーズ

    素晴らしい映画です。サド侯爵は真の表現者ですね。彼の創作に対する情熱、執着はすさまじいです。そんなサド侯爵をジェフリー・ラッシュが演じています……はまり役、と言ってしまっていいのでしょうか?(笑)難しい役をやらせらたら彼の右に出る者はいない、と言い換えましょう。しかして、私がこの映画で最も強く感じたのは、キャッチコピーで触れられている「ケイト・ウィンスレットが体当たりで挑む官能ドラマ」ではなく、神父を演じたホアキン・フェニックスでした。いえ、もちろんケイト・ウィンスレットもとても美しかったです。可憐で、純粋で、それでいて大胆で……サド侯爵の小説も、彼自身のことも深く愛しています。ホアキン演じる神父は、そんなケイト・ウィンスレットに密かな思慕を抱く禁欲的な男性なんですが、サド侯爵とは良き友人関係を築くことができる、わりと柔軟な性格であることも解ります。そんなホアキンがとにかく美しいんです!神の救いを信じ、黒の法衣に身を包み、いつも穏やかに患者たちを見守っています。ホアキンの人格が反映された病院内は、とても平和です。本物の悪魔である、マイケル・ケイン演じる精神科の博士が監督官としてやって来るまでは……。この男が来て「サド侯爵の創作物が神父の知らぬ間に出版され、フランス全土で大ヒットしている。それを時の皇帝ナポレオンがお怒りで、このままでは病院は閉鎖になる」と言ったことで、ホアキンは二重のショックを受けました。1つはサド侯爵に裏切られていたこと。1つは人生を捧げる病院や患者たちの更生の道が断たれるかもしれないということ。そこからホアキン演じる神父はサド侯爵への態度を改めます。しかし、それが悲劇の幕開けでした……。ホアキンがマイケル・ケインの口車に乗せられることなく、サド侯爵との関係を築きつづけていれば、きっとあんなことにはならなかったでしょうね。要はこの映画、諸悪の根源はマイケル・ケインなんです。この男がとにかく悪党です。偽善者で、俗物。なのに、自分を「善良な常識人」だと思い込んでいる。こういう奴に権力を持たせると、ろくなことにならないという良い例が、この映画です。マイケル・ケインが最後に犯した「傍観」という罪は、妻をああいう形で失ったことを鑑みれば納得はできます。が、それも実のところただの逆恨みです。あんな少女を妻にして、あんな態度をとっていれば遅かれ早かれああなっていましたよ。まあ、それは置いといて。とにかく、サド侯爵とホアキン演じる神父とのやり取りが、ケイト・ウィンスレットとのやり取りなんて目じゃないくらいエロティックなんです。完全にサド侯爵は最初からホアキンを、そういう目で見ています。恐らく良好な関係を築いていた頃からそのことをホアキンも感づいてはいたでしょうが、あえてスルーしていたんでしょう。2人が肉体的に絡んだりはしませんが、視線や仕草だけの交わりだけで充分すぎるほど濃厚でした。そして、あの最後……ホアキンもようやくマイケル・ケインの邪悪さに気づいたようですが、あのホアキンには狂気があるのか、それとも正気なのか、そこは見る人によって感想は変わってくるように思います。しかし、法衣を取り上げられた(のか自ら脱いだのか)ホアキンも退廃的で美しいです。全てが終わってしまったあと、ホアキン演じる神父は、ようやく自分がケイト・ウィンスレットとサド侯爵の2人を愛していたことに気づいたようですが、そのことにもっと早く気づいていたらね……。それにしても、最近マイケル・ケインは悪役ばっかり見てて、ご本人まで嫌いになりそう(笑)クリスチャン・ベールのバットマンでも見て、本来の紳士っぷりを思い出さなくては……。

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2022年9月2日に、「新しいマーケティングを考える~コトラー論に沿って生活者、そしてマーケティングの変化を語る~」をテーマにリアル(オフライン)/オンラインセミナーが開催。
元花王(現マーケティングサイエンスラボ) 本間氏、早稲田大学 恩藏先生が登壇し、インテージ 田中がモデレーターを務めた。

リキッド消費とは

田中:先月(8月)、恩蔵先生は弊社のオウンドメディア「知るギャラリー」に臨床検査技師国家試験解説集 C0mplete+MT 2022 V0l.1〜8をご寄稿いただきましたが、リキッド消費を取り上げた背景を教えてください。

恩藏:マーケティング5.0を読んでいただいた方はご存じかと思うのですが、ジェネレーションの話が多く出ていました。とりわけZ世代、アルファ世代にフォーカスがあてられていました。この層(アルファ世代)にとって、デジタルはあたりまえで、当然のものとして受け止めています。生まれていない人も含まれていて、まだ若いので現状は消費の影響力はありませんが、間接的には影響力を持ち始めています。そして、これから影響力を持つ世代ということで、注目されています。
ジェネレーションの違いは重要ですが、ジェネレーションを超えての動きがアメリカで話題になっています。「リキッド消費」です。
いま、さまざまなデータから、物質主義が弱くなっており、代わりにコストパフォーマンスやサブスクリプションが注目されていることがわかります。つまり、買って自分のモノにするというよりは、“使用価値”が世の中で注目されるようになっているのです。

恩藏 直人 早稲田大学商学学術院教授 博士(商学)
おもな著作として、『コトラー、アームストロング、恩藏のマーケティング原理』(丸善)、『マーケティングに強くなる』(ちくま新書)、『マーケティング』(日経文庫)などがある。
学内では、入学センター長、広報室長、商学部長、理事、常任理事などを経験。学外では、文部科学省、観光庁などでの委員をはじめ、いくつかの企業や組織で社外取締役や評議員などを歴任。

恩藏:つまり、対象となる資源を所有するのではなく、循環させることにシフトしてきている。脱物質的でアクセス・ベース(所有権が移転しない取引による消費)の消費になってきているのです。例えば、ブランドバッグを買わずにレンタルして、好きなものを代わる替わる使用できるサービスがあります。
これまでの物質的な消費=ソリッド消費では、購買物がアイデンティティになります。しかし、リキッド消費では、使用価値に重きが置かれています。
今までのマーケターは、自社商品を所有してもらうことを前提にマーケティングの手を打ってきたのですが、そのような構図が完全に崩れてきているのです。

田中:調査の中でも、“体験価値”というワードを聞くことは多いです。例えば、メルカリのように、いわば、誰かが使用したものでもブランド価値があれば再販も可能になるということです。購入がゴールではなく、再販も含めて、より長くブランド価値という命を持続させるためにはどうすればいいのか、というところにもブランド課題が至ってきていると思います。
本間さんは、もともと花王でマーケティングをされていて、トイレタリーや消費財ではありますが「使用」ではなく「利用」に移ってきている実感や、シーンや体験に移ってきている感覚はありますか?

本間:コロナ禍、サブスクリプションモデルは改めて強くなったと思います。Amazonの定期購入型のように一定の周期で、花や洋服、バッグなどの商品が送られてくるサービスも多くなりました。他にも、自動車メーカーであるトヨタさんは20年くらい前からレンタカービジネスにも重きを置いています。出張先や旅行先でレンタカーを借りて、その経験から次の車をトヨタにしようという選択肢を想起させていました。ただ、トヨタもKINTO(サブスクリプションサービス)を始めて、購入だけがゴールではならなくなっていますよね。

本間 充 株式会社マーケティングサイエンスラボ
1992年花王株式会社に入社。社内でWeb黎明期のエンジニアとして活躍。以後、Webエンジニア、デジタル・マーケティング、マーケティングを経験。2015年アビームコンサルティング株式会社に入社。多くの企業のマーケティングのデジタル化を支援している。マーケティングサイエンスラボ 代表取締役、ビジネスブレークスルー大学でのマーケティングの講師、東京大学大学院数理科学研究科 客員教授(数学)、文部科学省数学イノベーション委員など数学者としての顔も併せ持つ。

本間:マーケターは、サブスクリプションやメルカリなどにも対応するマーケティングのフレームワークを作らなければいけないところにきていますが、それが出来ている企業はまだまだ少ない印象です。

マーケティング5.0はなにが変わった?

田中:ここで、恩藏先生にマーケティング5.0のお話をお伺いしたいと思います。

恩藏:まずはマーケティングの定義の変遷からお話したいと思います。

2004年以前のマーケティングは、「交換」に焦点を当てており、その上で、4つのPを実施するとしていた。ところが、2004年以降は“価値の創造・伝達・提供”に変わってきました。 そのため、かつては「マーケティングが弱い」=「販売営業力がない」などとも認識されていましたが、今日のマーケティングは価値を創造するところからスタートするので、ビジネスモデルをつくったり、商品企画開発の段階を経て、それをチャネルやコミュニケーションを使ったりして伝達、提供する一連の流れのことを指します。
2013年の定義では大きく変わってはいませんが、「社会全般」という言葉が入ってきています。ここで皆さんに改めて認識してほしいのは、「マーケティングは価値の創造」を出発点としていることだという点です。それによって、マーケティングの守備範囲を認識できると思います。皆さんがマーケティングを、どのようにビジネスに落とし込んでいるか考えていただきたいです。

ひとつの事例を見てみましょう。iPhone 3Gが2008年に販売されたときのキャッチコピーは「Twice as Fast, Half the Price」でした。通信速度は倍に、価格は半額になったのです。

顧客価値はコスト分のベネフィットとして捉えます。そこで、私たちが顧客価値の引き上げを考えるとき、すぐに値引きという手を思いつきますが、その他にも5つの価値の引き上げ方があります。

この図を皆さんの商品に置き換えたとき、何ができるかを考えてみてください。また、「コスト」とは価格のことだけを指しているのではありません。精神的なコスト、肉体的なコスト、社会的なコストも指します。さらに、ベネフィットも機能的なベネフィットだけではなく、体験や経験といったものもあります。総合的に考えることが必要なのです。

本間:日本の1980~1990年代は、価格は上げずに新製品に新機能がついていて、それがお客様にベネフィットを提供していました。そして旧来品は値段が下がる傾向でした。いまはコストを下げるだけではなく、自分の顧客像の求める価値を提供しなければいけない、ということがマーケターが取り組むべきポイントですね。

田中:今のようなトレンドを語りつつ、そもそも企業が持っている価値が何なのかを自分の顧客、さらには社会に届くように変換・再定義することが必要だということですね。一方で、難易度の高い変換・翻訳が必要になるケースもあると思います。それは企業のコスト増にはなりますが・・・(笑)

本間:そうですね。先ほど恩藏先生からマーケティングの歴史と定義に「社会」という言葉が追加された話がありました。アメリカの企業は自社の社会的な方向性について議論しているケースが多いですが、日本の企業は自社の社会的な立ち位置を理解するのが苦手なんですよね。日本はターゲットのセグメンテーションが必要ないBtoB企業が多かったので、まず自社が社会的にどのような方向性で向かっていくかを話し合う必要もあると思います。

田中:マーケティング4.0と5.0の違い、あるいは5.0ならではの部分を恩藏先生はどのように捉えていますか?

恩藏:マーケティング4.0、5.0との違いを一言で言うとすれば、4.0は消費者視点、5.0は企業視点という「視点」の違い、と言えるのではないか。

本間:私もマーケティングをする側(企業側)がデジタルをより正しく使わないと立ち行かなくなる、というコトラーからのアドバイスだと思います。例えば、生活者の声を聴く際にデジタル空間上の口コミなども人工知能や自然言語解析を使って、ハンドリングしやすい状態にしてマーケティングにより積極的に活用していくという、といったことかと。

恩藏:4.0は消費者がどのような消費行動(カスタマージャーニー)をしているかを5Aモデルで説明しています。このジャーニーは従来のようなファネル型ではなく、ループであったり逆戻りしたりするといった複雑性を備えている。5.0ではさらに、そうした消費者の変化やデジタルを意識しながら、ツール等を活用してデータドリブン、さらにはアジャイルに戦略を遂行していくことの重要性を訴えています。それゆえに企業視点ではないか、と申し上げたのです。

田中:それは企業サイド、マーケティングサイドにとって、デジタルをどう使えばいいのか、ということが4.0時代よりも見えてきた、ということも理由になっているのでは。

恩藏:それもあるでしょうね。

アカデミックとビジネスの融合について

田中:アカデミックとビジネスを今後どう絡めていくのかについて、お二人の考えをお伺いしたいと思います。

本間:日本は大学を卒業したら大学に行かない人が多いですが、諸外国は、大学卒業後も、社会人が大学に行くケースも多いですよね。社会人大学院は日本にもありますし、研究機関としては皆さんの事例を知りたいので企業のほうからも声かけていただきたいと思っていますよ。

恩藏:産学連携はどこの大学でも推奨しています。早稲田には100を超える研究所があって、それぞれが産学連携の拠点となっています。私もマーケティングコミュニケーション研究所の所長をつとめています。こちらは大学側がオーソライズ(公認)しますが、研究資金は自分たちで用意しなければいけません。ですので、企業と一緒にやる場合は、大学と契約してもらい、ファンドをいただいて取り組みする形になります。こうした取り組みは、毎年複数の企業とやらせていただいています。理系は以前からこういった活動があったかと思いますが、とりわけビジネスやマーケティングにおいては、まだそこまで浸透していないかもしれません。
早稲田をはじめ幾つかの大学がそういった取り組みしていますので、興味のある方は声をかけてみていただくと良いと思います。

田中:ありがとうございます。今日参加の皆さまはアカデミックなセオリーやロジックをどういう風に活用していけばいいのかを考えていると思いますし、学んだことをビジネスに展開していくジレンマがあると思いますので、先生方に声をかけやすくなる仕組みがあるのはとても嬉しいことだと思います。本日はありがとうございました。


<インテージセミナーのアーカイブ配信開始>
◆新しいマーケティングを考えるシリーズの第一弾、第二弾の動画をご覧いただけます。ぜひご覧ください。
【第一弾】~事象を連続して見えてくる新しい生活文脈とは~
【第二弾】~生活文脈をジャーニーに落とし込むと何が見えてくるのか?~
※視聴には事前登録が必要です。

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「出典:インテージ 「知るギャラリー」●年●月●日公開記事」

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