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  • 1.00

    ゴメン、意味が全然解んないんだけど

    Amazonカスタマー

    [ネタばれ全開]微妙にCGがしょぼいような気がするのは置いといて、ペンギンの目が可愛くない。もっと黒目を大きめにしろ。なんでそこをリアルにするんだよ。そこはディフォルメ化するとこだよ。ジャケットでコウテイペンギンの子どもが居るからこの子ペンギンが主人公なのかなあと思ったらなんと速攻で成長する!パケ詐欺のAVじゃねえんだから…。こっちは世の中の状況で参ってるから子ペンギンの可愛さで癒やされたかっただけなのに…。ゴマちゃんが大人のゴマフアザラシじゃ納得しねえだろ?何考えてんだ?ストーリーは「歌を歌えないと認められないコウテイペンギンの世界で生まれつき歌がうまく歌えずにタップダンスを踊るペンギンが主人公の話」。なんでこんな設定なのか。理由は不明だが「いつまでたってもミュージカルへの幻想をすてられないハリウッドクリエイター連中がアニメならミュージカルやるのが許されると思ったから」以外に何も思いつかない。で、この外見的にも普通に成長しなかったペンギンを個性として受け入れよう、多様性最高!というメッセージのアニメかと思いつつ鑑賞していると、別種族のペンギンとの交流を経てガールフレンドのペンギン(他のペンギンと見分けつかねえ)と歌とダンスでコラボって盛り上がり、それにつられて古いしきたりに固執する老人たちもイエー!とダンスを踊りだしてハッピーエンド!で終わりで良いと思うのだが、半分くらいでそこが描かれるものの老人はイエー!とならず、その後はよーわからん方向へと話が進んでいく。エイリアンとして扱われる人間の乱獲によってペンギンたちが魚不足に喘ぎ、主人公のペンギンがその話し合いに向かう…というトンデモな展開へと進行。捕獲後に水族館に入れられて狭い世界で感情を失っていく過程はベンジー…じゃなくて安易な動物愛護のひとが考えた水族館や動物園批判のようなペラさ全開。そこで主人公がタップダンスを踊るとこのペンギン、金になるぜ!と人間、大騒ぎ。その後センサー付きで何故かもとの住んでた場所に返してもらえた主人公(人間の住んでた街からどのような段取りを経て南極のペンギン居住地域まで来たのかまったく不明!)が再び踊りだすと今度は老害ペンギンたちも一緒に踊りだす!だったら、さっき踊れよ!主人公の個性を認めずにいた父親は何処?と聞くと何故か「会わないほうがいい」…で、会ってみると父親「すまなかった、父親らしいことをなにもしてやれなかった」と謝罪して和解…会ったほうがいいじゃねえか!シナリオライターは小学生か?そんな踊るペンギンを見た人間たちが議論を行い、ペンギンを守れ運動が加熱!ペンギンたちが歌い踊って、完!…ゴメン、意味全然解んないんだけど!…そこで終えてもいいのだが、考えてみた。1.踊るペンギンは守れという思考はどういうことかこれは反捕鯨でよくある「クジラは知能が高い生物だ、だから守れ」みたいな理屈と同じなのではないかと思われる。上の水族館批判のペラさをみてもどうも作り手がその程度の思考でしか作ってないように思える。踊るペンギンの映像が日本の街頭に映るシーンも捕鯨国代表・日本への当て擦りではないか。2.「踊り」と「歌」の比喩表現の雑さペンギンの言葉は「ガーガー」とリアリズムに従って聞き取れない人間は「踊り」についてはそのまま「踊り」と理解する。ではペンギンの「歌」はどう聞き取るのだろう。タップのリズムを理解出来るなら、歌の「メロディ」も理解出来るのでは?現実に「歌メロが使えるペンギン」が居れば大いに話題になるだろうが、本作のペンギンはみんな歌えるのだから、それは当たり前のことでしか無い。なら、タップが踊れるくらい、驚くことでもないのでは。「動物の擬人化」について何の考えもないひとがシナリオを書くと、このような作中の設定基準がガバガバになる。つーか、歌下手でもリズム感あるならラップやりゃいいだろ!何故かラップをやる、という発想に一切向かわないのに、作中の音楽でラップが流れるので頭がおかしくなりそうになる。3.異なる価値を理解しようというメッセージを上っ面だけで描くとこうなる多様性最高!な作品が作られがちな昨今だが、このメッセージをあんま信じてないひとがやるとだいたい欠陥が出来る。「歌えないペンギン」というマイノリティへの目配せをしている映画だが、本作ではアザラシは「ただの凶悪な捕食者」でしかなく、シャチも「何を考えてるのか解らん連中」であり、ことなる種族への理解や歩み寄りがまるでない。例えば本作に於ける「種族」を「人間の人種」に置き換えて考えれば、実に差別的な映画だと理解出来るだろう。結局は「ペンギンという内輪」だけで問題が解決し、人間から保護されそうなのもペンギンだけだ。4.シナリオが滅茶苦茶上でもちょっと書いたが「タップを踊るペンギンは金になると人間大騒ぎ」からの「センサー付きで主人公を南極のペンギン居住地域に返す」という流れが支離滅裂。フツーなら「タップを踊るペンギンが水族館の人気者に」で終わりだろ!それになんでそのペンギンを一旦南極に返したんだよ!なにをどうするとペンギンが元居た場所に帰ってこれるんだよ!地球にコウテイペンギンの生息地が一箇所しかないわけじゃないだろ?「ペンギンにくくりついた金属の輪が取れない」とか伏線らしく延々と引っ張っても何も意味ねえ、物語の「語り手」が何者なのか、という伏線も意味ねえ。繰り返すが、シナリオ書いたの小学生か?5.ペンギンの見分けがつかない主人公はいいのだが、ヒロイン的なペンギンが他のペンギンとまったく外見同じ。このペンギンと主人公の母親の見分けすらつかん。喋ってもどっちか解かんねえ。なんか目印作れ。このヒロインペンギン、主人公が帰ってきたときにほかのオスと結ばれて子どもをもうけているのだが、その後のシーンでは主人公とこのヒロインがいい感じっぽくなってるけどなんなんだよ不倫か?それとも別のメスなのか?見分けがつかないから解んないんだよ。ラストシーンでこの2匹のあいだに子ペンギンがいるけど2匹のあいだに生まれた子どもなのかどーかもわかんねえ。デザインもっとこだわれ。…こういうのみるとピクサーのCGアニメってちゃんとしてるんだなあ…。…ちなみに監督、元々はCGでなく実際にペンギンに演技をさせるつもりだったが、近づくことも困難であり、ペンギンに踊らせるのは不可能だと判断したらしい。…うーん。…これでもヒットしたらしいのでワタシには何が正しいのか解りません!

  • 3.00

    アンナにいまいち共感できない

    あまも

    身分の高い女性はあまり子育てしない時代だとしても子供放ったらかしで愛だの恋だのしてるアンナにいまいち共感できず。娘を出産後は産後鬱もあったのでは。後半のメンヘラぶりは痛々しかったです。しかしアレクセイ不甲斐なさすぎんか。旦那さんの方が私はかっこよく思いました。キーラナイトレイは終始美しかったです。

  • 4.00

    冒頭が

    mizu

    冒頭のプリンスやエルビスの曲を使ったシーンが大好きでシビれるぜー。ストーリーは陳腐だがペンギンが可愛いので許す。

  • 5.00

    こんな物語だったとは

    tubame

    父の本棚に並んでいたアンナ・カレーニドストエフスキーという堅苦しい作者名に怯んで読む気にはならなかった。上中下巻だったと思う。アンナが滅亡の一途を辿る途中、病で死にそうになるも、それを許してはもらえず単なる美談で終わらないのはさすが女性のヒステリックな苦しみ憲法で守られる男性と女性の対比うまく隠しながら生きているだけで、誰しもが持つ欲望。なんて巧みに表現するんだろう。陳腐だが、渡部を思い出した。どの時代も変わらない。

  • 3.00

    ミュージカル色が強め(ネタばれ含む)

    かた

    随所に歌、BGMが入っていて好きな人は楽しめると思いますがくどいと感じる人もいるかもしれませんねあと話の流れで少し気になったのですが水族館から人間の手によって発信機をつけられ帰されたというのはわかるのですがマンブルがどこから来たのかなぜわかったのか発信機をつけ故郷に戻すのは動物団体(?)では普通のことなのか子供まで生んでるのにマンブルといい感じになるグローリアはどうなの?笑と少し疑問に思いましたそれ以外は笑い友情冒険で溢れていて楽しめると思います

  • 4.00

    トルストイの人間心理の奥底を描き出す能力には感心する!

    Inoo Tanaka / 田中猪夫

    ロシア文学は1冊も読んだことがない。しかし黒澤明が少年期にロシア文学にはまったおかげで、ドストエフスキーの白痴とゴーリキのどん底をモデルにした映画は観た。今回はトルストイのアンナ・・カレーニナだ。 19世紀のロシア帝国時代の恋愛小説で、本気不倫を描いたものだが、主人公のアンナの精神が崩れていくのが痛ましい。対比するようアンナの兄嫁の妹キティの結婚生活が描かれているが、神の前での結婚という意味の重さを描いているとも言える。私の中では、アンナの最後が、英国のヘンリー16世の妻アン・ブーリンとアンナが被ってしまった。 キリスト教において三位一体は重要だ。父の神と子のイエス・キリスト、そして聖霊をひとつと捉える。そのため、ロシア聖教においての十字は親指である父と人差し指の子、中指の聖霊の3本を合わせ、上から下、左から右に十字を切る。 結婚指輪は、その3つに誓うことから薬指にはめられるが、カトリックののように教会が間にある形で聖霊が降りてくるのではなく、プロテスタントと同様に、直接聖霊が降りてくるが故に、自己と神との関わりは自己の内面に大きく依存する。 「人間=A+BX」だとすると、アンナは人間の本性である他人を愛するという定数項「A」に素直に従う人生を選んだが、親が子を愛することも定数項「A」で、その間に悩まされ、キリスト教「BX」の価値観がさらにそれを解決不能にさせてしまったともとれる。 最後に二人の子供が仲良く戯れるシーンで終わるため、ハッピーエンドにはなっているが、トルストイの人間心理の奥底を描き出す能力には感心する。

  • 4.00

    この値段で楽しめるなんて

    シュガー

    子ども達が楽しめればと思って購入しましたので、あまり期待もせずだったのですが、観始めたら面白くてびっくり。映像も美しいし、歌のクオリティも素晴らしい。子ども達にも分かりやすくて、色んな場面でウケて笑っては、シリアスな画面はじーっと見入っていました。なぜにペンギン?と思いましたが、ペンギンだからこそ、面白いのかも。マンブルのキャラクターが際立ってすごく癒されました。沢山の子供たちに楽しく観てほしい作品です。日本語音声のセリフと字幕が結構差がありますが、子供達には音声セリフで良いのかもですね。そんな違いも結構楽しめます。

  • 2.00

    微妙

    capeta

    トルストイの小説を実写化した作品。原作は未読ながら、なんとなくこの作品では原作の魅力を描き切れなかったのだろうなという感じ。劇場チックに見せる演出は良かったと思うが、あらすじは結局只のわがままなお嬢様が周りを引っ掻き回しているようにしか見えなかった。もっとも原作もその通りなのかもしれないが。あと、登場人物がロシア人に見えないのも気になった。本当にただの劇という感じで。

  • 5.00

    大人も子供も楽しめる映画です

    M.T

    とても楽しいないような映画です大人も子供も楽しめます。サントラのSong of the Heart は今亡きプリンスですがとても可愛らしいサウンドで楽しめます。

  • 4.00

    想像よりずっと良かった。特に演出。評価が低いのはこの映画のせいじゃない。

    コンスタンティノープル

    ジョー・ライト監督って本当にキーラ・ナイトレイが好きですね。自分の作品になぜこんなに同じ女優を使うのか不思議。その辺が俗物とは違うところかも。私は正直、キーラ・ナイトレイが好きではない(口元と横顔)が、確かに演技の表現力など素晴らしいと思う。この作品の評価がイマイチなのは、映画の内容ではなく、「アンナカレーニナ」という主人公が嫌いなだけだと思う。確かに、見た目と身分以外で良いところがない。わがまますぎてびっくりする。主人公に魅力を感じる人がどれだけいるのかわからないけど、かなり少数派だろう。そのかわり、相手役の二人はイケメンでとても誠実な人柄に絵が描かれているのが映画らしい良さだと思う。とくに、演出が素晴らしい。劇場式の舞台を巧みに使い、ミニチュアや大道具として見せながら作品を進める。もちろんコストの問題もあってそうしたのだとは思うけど、上手いなあと思いました。ロシアなのに英語云々と言っている人もいますが、映画なんて昔からそうです。かの有名はD・リーン監督作品ではロシア人をエジプト人が英語でやってましたからね。個人的には、夫役であるジュード・ロウが珍しく!誠実な、完全に色気を消した役柄で目を引きました。愛人役のアーロン・テイラー・ジョンソンも素敵でした。「ノクターナル・アニマルズ」とは全く違う役柄だったけど、この二人の素晴らしい演技が見られただけでも見る価値ありました。

クラウンハット その他 激安単価で

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クラウンハット その他 激安単価で

2022年9月2日に、「新しいマーケティングを考える~コトラー論に沿って生活者、そしてマーケティングの変化を語る~」をテーマにリアル(オフライン)/オンラインセミナーが開催。
元花王(現マーケティングサイエンスラボ) 本間氏、早稲田大学 恩藏先生が登壇し、インテージ 田中がモデレーターを務めた。

リキッド消費とは

田中:先月(8月)、恩蔵先生は弊社のオウンドメディア「知るギャラリー」に【KIJIMA TAKAYUKI×CLANE】6PANEL HATをご寄稿いただきましたが、リキッド消費を取り上げた背景を教えてください。

恩藏:マーケティング5.0を読んでいただいた方はご存じかと思うのですが、ジェネレーションの話が多く出ていました。とりわけZ世代、アルファ世代にフォーカスがあてられていました。この層(アルファ世代)にとって、デジタルはあたりまえで、当然のものとして受け止めています。生まれていない人も含まれていて、まだ若いので現状は消費の影響力はありませんが、間接的には影響力を持ち始めています。そして、これから影響力を持つ世代ということで、注目されています。
ジェネレーションの違いは重要ですが、ジェネレーションを超えての動きがアメリカで話題になっています。「リキッド消費」です。
いま、さまざまなデータから、物質主義が弱くなっており、代わりにコストパフォーマンスやサブスクリプションが注目されていることがわかります。つまり、買って自分のモノにするというよりは、“使用価値”が世の中で注目されるようになっているのです。

恩藏 直人 早稲田大学商学学術院教授 博士(商学)
おもな著作として、『コトラー、アームストロング、恩藏のマーケティング原理』(丸善)、『マーケティングに強くなる』(ちくま新書)、『マーケティング』(日経文庫)などがある。
学内では、入学センター長、広報室長、商学部長、理事、常任理事などを経験。学外では、文部科学省、観光庁などでの委員をはじめ、いくつかの企業や組織で社外取締役や評議員などを歴任。

恩藏:つまり、対象となる資源を所有するのではなく、循環させることにシフトしてきている。脱物質的でアクセス・ベース(所有権が移転しない取引による消費)の消費になってきているのです。例えば、ブランドバッグを買わずにレンタルして、好きなものを代わる替わる使用できるサービスがあります。
これまでの物質的な消費=ソリッド消費では、購買物がアイデンティティになります。しかし、リキッド消費では、使用価値に重きが置かれています。
今までのマーケターは、自社商品を所有してもらうことを前提にマーケティングの手を打ってきたのですが、そのような構図が完全に崩れてきているのです。

田中:調査の中でも、“体験価値”というワードを聞くことは多いです。例えば、メルカリのように、いわば、誰かが使用したものでもブランド価値があれば再販も可能になるということです。購入がゴールではなく、再販も含めて、より長くブランド価値という命を持続させるためにはどうすればいいのか、というところにもブランド課題が至ってきていると思います。
本間さんは、もともと花王でマーケティングをされていて、トイレタリーや消費財ではありますが「使用」ではなく「利用」に移ってきている実感や、シーンや体験に移ってきている感覚はありますか?

本間:コロナ禍、サブスクリプションモデルは改めて強くなったと思います。Amazonの定期購入型のように一定の周期で、花や洋服、バッグなどの商品が送られてくるサービスも多くなりました。他にも、自動車メーカーであるトヨタさんは20年くらい前からレンタカービジネスにも重きを置いています。出張先や旅行先でレンタカーを借りて、その経験から次の車をトヨタにしようという選択肢を想起させていました。ただ、トヨタもKINTO(サブスクリプションサービス)を始めて、購入だけがゴールではならなくなっていますよね。

本間 充 株式会社マーケティングサイエンスラボ
1992年花王株式会社に入社。社内でWeb黎明期のエンジニアとして活躍。以後、Webエンジニア、デジタル・マーケティング、マーケティングを経験。2015年アビームコンサルティング株式会社に入社。多くの企業のマーケティングのデジタル化を支援している。マーケティングサイエンスラボ 代表取締役、ビジネスブレークスルー大学でのマーケティングの講師、東京大学大学院数理科学研究科 客員教授(数学)、文部科学省数学イノベーション委員など数学者としての顔も併せ持つ。

本間:マーケターは、サブスクリプションやメルカリなどにも対応するマーケティングのフレームワークを作らなければいけないところにきていますが、それが出来ている企業はまだまだ少ない印象です。

マーケティング5.0はなにが変わった?

田中:ここで、恩藏先生にマーケティング5.0のお話をお伺いしたいと思います。

恩藏:まずはマーケティングの定義の変遷からお話したいと思います。

2004年以前のマーケティングは、「交換」に焦点を当てており、その上で、4つのPを実施するとしていた。ところが、2004年以降は“価値の創造・伝達・提供”に変わってきました。 そのため、かつては「マーケティングが弱い」=「販売営業力がない」などとも認識されていましたが、今日のマーケティングは価値を創造するところからスタートするので、ビジネスモデルをつくったり、商品企画開発の段階を経て、それをチャネルやコミュニケーションを使ったりして伝達、提供する一連の流れのことを指します。
2013年の定義では大きく変わってはいませんが、「社会全般」という言葉が入ってきています。ここで皆さんに改めて認識してほしいのは、「マーケティングは価値の創造」を出発点としていることだという点です。それによって、マーケティングの守備範囲を認識できると思います。皆さんがマーケティングを、どのようにビジネスに落とし込んでいるか考えていただきたいです。

ひとつの事例を見てみましょう。iPhone 3Gが2008年に販売されたときのキャッチコピーは「Twice as Fast, Half the Price」でした。通信速度は倍に、価格は半額になったのです。

顧客価値はコスト分のベネフィットとして捉えます。そこで、私たちが顧客価値の引き上げを考えるとき、すぐに値引きという手を思いつきますが、その他にも5つの価値の引き上げ方があります。

この図を皆さんの商品に置き換えたとき、何ができるかを考えてみてください。また、「コスト」とは価格のことだけを指しているのではありません。精神的なコスト、肉体的なコスト、社会的なコストも指します。さらに、ベネフィットも機能的なベネフィットだけではなく、体験や経験といったものもあります。総合的に考えることが必要なのです。

本間:日本の1980~1990年代は、価格は上げずに新製品に新機能がついていて、それがお客様にベネフィットを提供していました。そして旧来品は値段が下がる傾向でした。いまはコストを下げるだけではなく、自分の顧客像の求める価値を提供しなければいけない、ということがマーケターが取り組むべきポイントですね。

田中:今のようなトレンドを語りつつ、そもそも企業が持っている価値が何なのかを自分の顧客、さらには社会に届くように変換・再定義することが必要だということですね。一方で、難易度の高い変換・翻訳が必要になるケースもあると思います。それは企業のコスト増にはなりますが・・・(笑)

本間:そうですね。先ほど恩藏先生からマーケティングの歴史と定義に「社会」という言葉が追加された話がありました。アメリカの企業は自社の社会的な方向性について議論しているケースが多いですが、日本の企業は自社の社会的な立ち位置を理解するのが苦手なんですよね。日本はターゲットのセグメンテーションが必要ないBtoB企業が多かったので、まず自社が社会的にどのような方向性で向かっていくかを話し合う必要もあると思います。

田中:マーケティング4.0と5.0の違い、あるいは5.0ならではの部分を恩藏先生はどのように捉えていますか?

恩藏:マーケティング4.0、5.0との違いを一言で言うとすれば、4.0は消費者視点、5.0は企業視点という「視点」の違い、と言えるのではないか。

本間:私もマーケティングをする側(企業側)がデジタルをより正しく使わないと立ち行かなくなる、というコトラーからのアドバイスだと思います。例えば、生活者の声を聴く際にデジタル空間上の口コミなども人工知能や自然言語解析を使って、ハンドリングしやすい状態にしてマーケティングにより積極的に活用していくという、といったことかと。

恩藏:4.0は消費者がどのような消費行動(カスタマージャーニー)をしているかを5Aモデルで説明しています。このジャーニーは従来のようなファネル型ではなく、ループであったり逆戻りしたりするといった複雑性を備えている。5.0ではさらに、そうした消費者の変化やデジタルを意識しながら、ツール等を活用してデータドリブン、さらにはアジャイルに戦略を遂行していくことの重要性を訴えています。それゆえに企業視点ではないか、と申し上げたのです。

田中:それは企業サイド、マーケティングサイドにとって、デジタルをどう使えばいいのか、ということが4.0時代よりも見えてきた、ということも理由になっているのでは。

恩藏:それもあるでしょうね。

アカデミックとビジネスの融合について

田中:アカデミックとビジネスを今後どう絡めていくのかについて、お二人の考えをお伺いしたいと思います。

本間:日本は大学を卒業したら大学に行かない人が多いですが、諸外国は、大学卒業後も、社会人が大学に行くケースも多いですよね。社会人大学院は日本にもありますし、研究機関としては皆さんの事例を知りたいので企業のほうからも声かけていただきたいと思っていますよ。

恩藏:産学連携はどこの大学でも推奨しています。早稲田には100を超える研究所があって、それぞれが産学連携の拠点となっています。私もマーケティングコミュニケーション研究所の所長をつとめています。こちらは大学側がオーソライズ(公認)しますが、研究資金は自分たちで用意しなければいけません。ですので、企業と一緒にやる場合は、大学と契約してもらい、ファンドをいただいて取り組みする形になります。こうした取り組みは、毎年複数の企業とやらせていただいています。理系は以前からこういった活動があったかと思いますが、とりわけビジネスやマーケティングにおいては、まだそこまで浸透していないかもしれません。
早稲田をはじめ幾つかの大学がそういった取り組みしていますので、興味のある方は声をかけてみていただくと良いと思います。

田中:ありがとうございます。今日参加の皆さまはアカデミックなセオリーやロジックをどういう風に活用していけばいいのかを考えていると思いますし、学んだことをビジネスに展開していくジレンマがあると思いますので、先生方に声をかけやすくなる仕組みがあるのはとても嬉しいことだと思います。本日はありがとうございました。


<インテージセミナーのアーカイブ配信開始>
◆新しいマーケティングを考えるシリーズの第一弾、第二弾の動画をご覧いただけます。ぜひご覧ください。
【第一弾】~事象を連続して見えてくる新しい生活文脈とは~
【第二弾】~生活文脈をジャーニーに落とし込むと何が見えてくるのか?~
※視聴には事前登録が必要です。

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「出典:インテージ 「知るギャラリー」●年●月●日公開記事」

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